公務員連絡会 2018人勧に関する要求書を提出
賃金はもとより高齢者雇用施策が課題
どうなる?定年の引上げ
大阪府関係では府労連・夏季闘争が地震の影響を受け、7月10日に収束したが、世の中ではすでに給与確定闘争(府労連で言う秋季年末闘争)がスタートしています。
5年連続で民間企業の賃金引き上げが好調ななか、給与勧告にどの程度の幅があるのか期待されますが、今年度はもう一つ「定年の引上げ」という重要な課題があり、政府の方針を基に労使交渉の焦点などを検討します。
60歳以上の給与引き下げ 関係閣僚会議
昨年6月に政府が閣議決定した「経済財政運営と改革の基本方針2017」で「公務員の定年の引上げについて具体的な検討を進める」と示されたことを踏まえ、「公務員の定年の引上げに関する検討会」が設置されました。本年2月の関係閣僚会議では、国家公務員の定年を現在の原則60歳から65歳に引き上げる方針が決定されました。人事院には60歳以上の給与水準などの検討が要請され、その回答を踏まえて制度の詳細や実施スケジュールを詰めるとしました。早ければ2019年の通常国会に国家公務員法など関連法改正案を提出し、2021年度からの段階的実施の見通しで、地方公務員の定年も同様との方針が示されています。
同会議では、総人件費の増加を抑えるため「①60歳以上の給与水準を一定程度引き下げ、②原則60歳以降は管理職から外す役職定年制を導入」との方向性も決定されています。これを受けて人事院は、60歳以上の給与の引き下げ幅や役職定年制適用の具体的な範囲などを検討しています。したがって、今夏の人事院勧告では、定年の引上げに係る意見が出てくるものと考えられます。
公務員連絡会は6月20日に人事院に要求書を提出して、交渉がスタートしています。どのようなことが検討され、労使交渉の焦点はどのような課題となるのか、政府の方針を基に検討します。
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1 段階的な定年の引上げ -2021年から段階的に-
マスコミ等の報道では早ければ2021年から段階的に引き上げられ、2033年には65歳定年へ。
2 役職定年制の導入 -役職は下位へ、全員にも影響?-
60歳以降は管理職から外す役職定年制を導入とし、誕生日か年度末かは不明で、国の事務次官・局長など指定職俸給表適用者か、本省庁課長程度の管理職手当受給者からなのかも不明。「私は管理職ではないから関係ない」という組合員もいるかも知れないが、管理職を下位職階に位置付けとなれば「変な均衡の原則」から組合員エリアにも悪い影響があるかもしれない。現在の再任用格付けのように原則、下位職階に位置付けられることは避けなければならない。
また、現在も高級官僚を中心に延長制度で定年を超えて勤務している職員がおり、定年65歳となれば70歳程度までの延長制度ができてもおかしくない。
3 本給の水準 -60歳時の7割程度か-
60歳以上の給与水準引き下げは、おそらく60歳の給料月額の7程度の計算になるのではないか。2011年の「意見の申出」では、年間給与を70%(給料月額は73%)に設定するとした。
また、役職定年制などで60歳以降は下位職階に位置付けとなると、給料表も下位の級に落ちることになり引き下げ幅が大きくなるのではと危惧している。
なお、60歳以降の昇給の概念があるかどうかは不明。国では55歳以降は原則昇給せず、上位の人事評価を得た者のみが昇給する。大阪府は現在、55歳超職員は原則2号昇給で国とは制度が違う。
4 諸手当の水準 -扶養、住居の手当支給は当然!-
現在、再任用職員には扶養手当や住居手当などが支給されていないが、定年延長となれば当然に支給されるべきと考える。期末・勤勉手当の支給月数も注目する必要がある。前回の「意見の申出」では60歳前職員の76%程度だった。
5 再任用制度は残るのか
フルタイム再任用制度を活用して定年を引上げるとの方針で、イメージとしてはフルタイム再任用が定年延長に変わり、短時間再任用は存置と考える。ただし、定年が61歳から64歳までの間は年金支給との接続が不十分であり、定年後の再任用制度(フル・短時間とも)の存置が必要である。定年前に短時間再任用となった場合は、いつまで任期を更新できるか(65歳か定年年齢か)も課題である。
6 退職手当
定年引上げで退職時まで退職金はお預けになると思うが、一旦、退職して再任用となった場合は現在同様、その時点で支給されるものと考える。ただし、前述のようにどのような再任用制度が残るかが現時点で不明である。
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今後の交渉状況等 自治労を通じて強化を要請
政府・人事院との交渉には、上部団体である自治労を通じて強化を要請するとともに、国のアウトラインが示されて以降は、大阪府・機構などとの個別交渉を行うこととなります。当面は連合・公務員連絡会の交渉状況を見守りますが、組合員からのさまざまな要求や意見を集約したいと考えています。


